『よるのふくらみ』 窪美澄

『よるのふくらみ』 窪美澄​を読みました。

内容は段落として6つまとまっているものですが
登場人物は全て同じストーリーでつながっていて
それぞれの感情が表現されています。

みひろと圭ちゃんと、裕太、近所の商店街で幼馴染のように育ち
いろいろと複雑な家庭環境もそれぞれにあるけれども
全部分かった上で成長しているという、漫画のような3人の
幼馴染のストーリーです。

圭ちゃんは、周りから見ると完璧に見えるけれども
そんなことを思っていたんだという話や
みひろは一見普通だけれども、ゆずれない性の問題は
深いんだなあと思ったり、無邪気そうな裕太の
まっすぐな性格がいいなと思ったり、それぞれのキャラクターが
素敵でした。

幼馴染のストーリープラス、登場人物も魅力的で
また、そのそれぞれが性や性格、考え方の相性といった
深いテーマに悩む姿がそれぞれの人物にあり読み応えがあります。
結末も気になり、一気に読みきった小説でした。

窪美澄​さんは、最近新刊が出ると楽しみにしている
作家さんでこれからもぜひ読んでいきたいです。

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