『私は女になりたい』窪美澄 読みました

『私は女になりたい』窪美澄を読みました。
この本は、女性の美容皮膚科医の話だったので
女性誌連載話なのかなと思いましたが「小説現代」でした。
ただ、なんとなく読み始めて、読みやすいなあと思うと
連載ものだったりすることが多いです。

話は、女性美容皮膚科の方のクリニックにまつわる女性ならではの話や
その方の家庭の話、夫、母親、息子、そして新しくできた彼氏との話でした。

医者といっても、勉強ができたから医者になったのであり
命を救いたいと思ったわけではなかったので皮膚科を選んだ理由や
皮膚科よりも美容皮膚科のほうがいい暮らしができると思ったのでなったと言う話や
クリニックを持っているけれども、雇われなので、パトロンがいる話などとてもリアルな内容でした。
それに、女性誌で美容皮膚科医のクリニック名が出ると
一気に予約が増えるなどという話もありそうでした。

また、この話の、子どもが小さい頃に、
夫がフリーのカメラマンの仕事をせず子育てしていてくれたのは
妻の稼ぎが良かったのでそのほうがよいとし、そうしていたけれども
いざ、子どもが巣立った後には自分のキャリアだけが取り残されていたという問題もあり、
自ら選択していたかもしれないけれども、主夫の難しさが描かれていました。
これは、主婦でも同様かもしれないですね。
夫は立ち直るまでに、離婚した妻にお金を要求したり結構時間がかかりました。

また、恋愛も最終的には良い感じで終わりよかったですが
大きくなったこどもが親の恋愛する姿を見たくない、親もあまり見せたくないと言うのはわかるし、
いい人に最初の結婚で出会って暮らせるって幸せなことなんだろうな(もちろん続けていく努力も必要だけど)と
思った本でした。

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