『真珠とダイヤモンド』上・下 桐野 夏生 読みました



『真珠とダイヤモンド』桐野 夏生 読みました。

時はバブルちょっと前のころから
証券会社に勤めた3人の若者の人生がどうなっていくのかという話です。

九州の証券会社の同期入社の3人。
望月と佳那と水矢子

上昇志向の強い望月と佳那
そして、なぜかそんな佳那のことが好きな水矢子

望月はどんどん成績を上げていくのですが
成績を上げるためには、やくざと付き合ったり
明らかに危ない橋を渡っており
読み進めていくにつれ、絶対これはいい結末を迎えられそうもないと思って読んでいました。
そのため、どんな悲惨な結末が待っているのかと思って読むのが少し辛かったです。

望月と佳那も2人で東京に出てくる前までの関係性がよかったのかもしれませんが
東京に出てくるタイミングで佳那は仕事をやめ
良かれと思ってしたかもしれない望月の行動ですが
佳那は時間をもてあまし、ホストに、高級ブランドショッピングと
どんどん派手な行動、生活になっていきます。

一方水矢子は堅実なので、最初のシーンでどうしてホームレスになってしまったのかな?と思っていましたが
ネタバレになってしまうのですが、毒親のせいでした。
自分ではどうにもならないことで、やっとお金もたまって生活を立て直すことができそうだったのに
水矢子は不憫だなと思いました。
しかし、親の借金を肩代わりしなくてもいい、相続放棄すればよかったのにとも思いましたが
はたして、このバブル期に今のような法律があったかはわからないし
水矢子の家族がその情報を得ないで大金を払って自分が苦しくなってしまったことは
かわいそう、不幸だなと思いました。

この本を読んでいると、バブル期(1986年12月から1991年2月頃までの期間とのこと)の狂騒がわかるし
とはいえ、そんな時代ももう一昔前で32年も前のことなんだなと思いました。
私は、そのころはまだ子供だったのでリアルな雰囲気をわかっていませんが、
インターネットもない時代だったし、今の世の中とは明らかに違う価値観の世界だったんだろうな、
上昇志向の人が多くいたんだろうなと思います。

こういった本を読むと、望月と佳那のようなパワーの持ち方はすごいと思うし
もっと上へ、もっと上へという気持ちがもっと正しい方向性で進めばよかったのに
残念だったなと思います。

ブランド志向というのも、
今の時代感覚にはちょっともうそぐわない雰囲気を感じるし
自分が本当にいいと思ったものにはお金をかけるけれども
見栄のためや、人から見られることを意識しての行動になると
つくづく人生しんどいと思いました。

成長したいという意欲はいいことだと思うけれども、
それでも、身の丈に合う生活や金銭感覚は大事だなと
この本を読むと思わされます。
そして、桐野 夏生さんの本はやはりおもしろい。

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