『インドラネット』桐野 夏生 読みました。

『インドラネット』桐野 夏生 読みました。
かつての友人の父親の葬儀に出席するところから
物語は始まります。

空知という美しい少年のそばにいた八目晃が
空知の姉妹も探してくれと言う名目でカンボジアに旅立ちます。
カンボジアに降り立ったはいいものの、早速お金を盗まれたり
旅は最初からトラブル続きでした。
しかし、だんだんたくましくなっていき
最後は空知にたどり着きます。

ネタバレですが、そして、今まで信頼していた人から裏切られていたり
すべてが巧妙に仕組まれていた罠であるという驚きの展開でした。
そして、空知も全く違う様相になっていて
最後の結末にもびっくりでした。

晃がたくましくなっていくところは
いろいろ失敗したりしながらでも読み応えがありました。
だらだら過ごしている人が海外に行ったからといって
すぐさま変わるわけではないですが、こういう変わり方もあるのかもしれないなと
思う変わりようでした。
海外に行けない世の中になったので、久しぶりに異国のお話で
おもしろかったです。

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