『マチネの終わりに』 平野啓一郎 読みました。


マチネの終わりに [ 平野啓一郎 ]

『マチネの終わりに』 平野啓一郎 読みました。

面白い本でした。読み返してみれば
テレビドラマみたいな内容なのかもしれないですが
結ばれるべき二人が運命のいたずらによって結ばれないことが
読んでいて切なく、何とかならないかなあと思ったり
すっかり本の世界観に入って読んだ本でした。

以下少しネタバレです。

天才的なギタリストと報道の仕事をしていた洋子が運命的な出会いをするのですが
なんとテレビドラマのような運命のいたずらを仕掛ける早苗という女性により
結局二人は結ばれずに早苗が蒔野の妻となり子まで授かるという…。

こういうことってあるとしたら、悲しすぎるなあと思う
恋愛小説でした。

早苗が好きな人を手に入れるためにすることもすごいです。
自分なら好きな人を騙して手に入れても、その後ずっと心に残って
家族に不幸せなことが起こったときにそれをずっと後悔するだろうから
ムリだろうなと思います。
ある意味、すごい女性です。ただ最後に蒔野に話しちゃうので秘密を
守りきれないのですが…。

恋愛小説を読みたい方にお勧めです。
この小説にはモデルがいるらしくそれも興味をそそられる感じです。
ネットで検索してしまいましたが、わからず…。
ミステリアスでいいと思います。

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