『なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?』おおた としまさ 読みました。
本は、多角的な方向から描かれていて
全体的に読み応えがありました。
1章で公文式をやっていた子どもの体験談
2章で、公文式の勉強スタイルの説明
3章で公文を作った公文公(くもんとおる)のきっかけと教育方法の話
4章で公文式に合う子供と、合わない子供、公文式をどう使っていくのがいいのかなど
最終章で、公文式との向き合い方やまとめ、公文を通して身につくものなどです。
特にこれから公文をはじめてみようと思う方は
読んでから通わせるのと、読まずに通わせるのは
子どもへの効果が全く違う成果となるのではと思ったほどです。
私は、子供を公文に通わせてみたいと思うけれども
自分が通ったことがないので
こういった本を読んでみたかったのです。
まあ、鵜呑みも良くないということは承知していますが
書籍としてよくまとまっていてとても参考になりました。
世の中に完璧な教育方法などないので当たり前なのですが、
公文式とは
子どもの能力のごくごく一部である「計算力」を効率よく向上する目的に特化した作られた
究極的にシンプルな「専用ツール」であるそれ以上でもそれ以下でもない
と本にありました。
また、塾暦社会で効果を発揮するためには
3学年分は先に進んでいないと意味がないとありました。
公文を万能とせず、(当たり前ですが)ツールとして使い
4年生くらいで思考を鍛える塾に移るのがベスト(中学受験をするなら)
先取りだけに目を向けてはいけない。
公文式の弊害も書かれていました。
1 理解を深める楽しさを奪う
2 完璧主義になる
3 便利な道具に頼ってしまう
どの項も納得でした。詳しくは書籍を読むのがいいと思います。
公文について、気になる方にはかなりおすすめの書籍かなと思います。
また、算数の話が主で、国語についての記述はないです。
タイトルに『なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?』とありキャッチーですが
その内容については、主に第1章で記載されていて、その他の内容が多いです。
ただ、キャッチーなタイトルに手に取り読んでみたら残念な書籍も多い中
そうではないと思います。
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