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『その扉をたたく音』 瀬尾まいこを読みました。
裕福な家庭に生まれて、のらりくらりと過ごしてきた宮路が
サックスが上手いとほれ込み、介護施設で働いている渡部君と仲良くなっていくようすが
ほのぼのと描かれています。
そのなかで、介護施設にいる水木さんと言うおばあさんとのやりとりが
スパイスとなり話が進んでいきます。
介護施設の方の話で、
家族には、来てくれているだけで迷惑かけているから
それ以上なにか頼みにくい。
身内だとなんでもいいなどと負担にならないように、
細かい指示も出しづらいと言うところがなんか心に残りました。
私は、まだ介護が始まっていないので大変さがまだわからないのですが、
自分が介護することになったときまで覚えていたいエピソードだなと思いました。
ネタバレなのですが、宮路が本庄さんと一緒にギターを練習しているシーン
そして、その本庄さんの認知症が進んでしまって悲しいシーンなど
現実なのでしょうが、切なくなりました。
また、水木さんが最後に宮路へ当てた手紙がとても感動的でした。
その手紙を読んで水木さんとお別れをした宮路はやっと永いぼんくら生活から旅立つ決心をします。
人が変わるのに、人との出会いってやはり大事なんだなと思います。
いくつになっても、新しい世界や出会いがあると思える素敵な本でした。
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