『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ　読みました

瀬尾まいこさんの著書は好きなので期待して読み始めました。

母親をなくした優子ちゃんが
父親が3回、母親が2回変わり
そのうち、苗字も3回変わるという
最初はなぜ？と思うような設定だったのですが
その経過は、ものすごくドラマチックや悲劇的に書かれているわけでもなく
淡々と変化や日常が描かれていて、
ただ、優子ちゃんや周りの人の心情は丁寧に書かれている本で読んでいて本当に
好きだなあと思う本でした。

優子ちゃんのことが大好きで
最後の父親の森宮さんと優子ちゃんの日常は
何気ないけれども、とても素敵な日常生活でとても微笑ましかったです。

森宮さんが言っていることも同じ子どもを持つ親として納得の内容で
よかったです。

「～略　自分より大事なものがあるのは幸せだし、自分のためにはできない事も
こどものためならできる」

最後のシーンも素敵でした。

ただ、どうしても1つだけ梨花さんの実のお父さんに対する
お手紙ストップだけはちょっとひどいなあとは思いました。
自分がその立場だったら、興信所使ってでも自分の子ども探し出しますが…。

素敵な本なので素敵な俳優さんでドラマ、映画化されそうだなあと思いました。