『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2』ブレイディ みかこ 読みました。

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2』ブレイディ みかこ 読みました。

11つの章で書かれていますが
どれもとても心に響きました。
中でも、心に残ったのは以下。

2 変化はやってくる
アフリカ系の少女がクラスになじめず大変だったが部活動の音楽部に入り
学校に来るようになり、音楽界でソウルクイーンとなったという話は
その過程を思うと感動しました。
また、著者が以前夏休み前に一声かけたことで心にずっと暗いしこりが残っているという話も
リアルな悩みが書かれていて心に響きました。
言わなくても良かった一言に悩む。
言葉は、もう取り返せないけれどもそういった経験は大人になればあると思うので
そんな箇所が書かれていることで著者の人間味を感じ親しみを覚えました。

4~5については、
息子さんが成長していく話で、自分の娘より著者の息子さんのほうが歳が上なので
だんだん子どもの考え方ってがしっかりしてきて親がそんな考え方から今のことを学んだり
ティーンというのは、友人関係やプライドなどとても複雑で難しい年頃なので
そんな話題を読んでいつか自分の娘にも来る世界なんだよなあと感じながら読んでいました。

6の「再び、母ちゃんの国にて」は、
おじいちゃんとお孫さんの話で
とても心温まるものがありました。
息子さんはとても心優しい青年だなと思いました。

ラストの話「ネバーエンディング・ストーリ」は
息子さんがカトリックの学校に行かなかったことについて
以前聞いたときと感想が変わっていて親が衝撃を受けているシーンがとてもリアルだなと思いました。
しかし、こどもが素直に親に語った後に、親が衝撃を受けている様子を見て語った
「~どっちが正しかったは分からない。僕の身に起きることは毎日変わるし、僕の気持ちも毎日変わる」
「でもライフってそういうものでしょ。後悔する日もあったり、後悔しない日もあったり、その繰り返しが続いていくことじゃないの?」
と言う発言がとても真実をついているなと思い
そんな発言が出てくる息子さんはとても成長しているんだなとうことを感じました。

全体的に子育ての話やイギリスの教育の話など
とても興味深かったです。
日本で暮らしていると気がつかない考えないや視点で
人種のことも書かれていて読むととてもはっとさせられます。
また新刊がでた読んでみたい著者さんの本です。

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コメント

  1. 神崎和幸 より:

    こんにちは。

    自分も『ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー2』読みましたよ。
    前作以上にイギリスの社会情勢に絡んだ話が多いと思いました。
    そのうえ息子さんの周りで起こる出来事に対するバランスの取れた考え方に感心しましたよ。

    • 休憩時間ときどきワーママ日記より より:

      コメントありがとうございました。

      読書をして考えたことは心に残る確率が高く
      知らない、身近にない世界のことが知ることのできる読書が好きで
      気になった本は、あまりジャンルとらわれず読んでいます。

      今回も日本に住んでいるとなかなか考えない人種問題を知ることができて
      とても心に残った本でした。

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