『逆ソクラテス』伊坂幸太郎 読みました。

『逆ソクラテス』伊坂幸太郎 読みました。
こちらも2021年の本屋大賞ノミネート作です。

伊坂幸太郎さんの本もよく読んでいて、殺し屋シリーズなど好きなのですが
こちらは小学生が登場人物に出てくるお話でちょっといつもとは違く、
子ども目線から示唆に富み心にドキッとくるようなお話で読み進めるのが楽しい本でした。

特に好きだったのが、前半で「逆ソクラテス」のお話です。
子どもたちが、先生の考え方に違和感を与えようとするお話で
大人になってしまって考え方が固まってしまっていたり
物事の見方を決め付けてしまっているところに自分もそうではないかなと
ドキッとしながら読みました。

ソクラテスは「自分は何も知らない、ってことを知っているだけ、自分はマシだ」と言うセリフがあると
小説の中で書いてあり、歳をとると自分の経験からなんとなく決め付けや
自分は間違っていないと思いがちですが、「謙虚な気持ち」って大事だなと思い出させられました。
小説を読んでいるとたまに自分の心にくる瞬間があるのですが
そういう出会いが読書っていいなと思っています。

その他にも。「スロウではない」「非オプティマス」など
おもしろい短編が続きます。先生が子どもに言うせりふもいいです。
「人によって態度を変えるのはよくない」など当たり前のことですが
心に響きます。
子どもを持っているならさらに、子どもの気持ちも思い出させてくれるし
おすすめの本です。

著者インタビューもよかったです。

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