『夜に星を放つ』 窪美澄 読みました。

直木賞受賞作です。
短編が5つです。
「真夜中のアボカド」
「銀紙色のアンタレス」
「真珠星スピカ」
「湿りの海」
「星の随(まにま)に」

最近短編を読むことが多いので、あ!また短編か。と残念に思った気持ちもありました。
短編はいろんな世界を見ることができる反面
やはりもっと知りたいという話の続きが唐突に終わったり
もう少しこのキャラクターの先を知りたいなと思うことが多いので
そう思いました。

「真夜中のアボカド」は、婚活サイトで出会った人が
何を隠しているのかと思ったらそれだったか!というコロナ過の婚活での話でした。
会社の同僚も何人か、コロナ過で結婚したと聞くと
婚活サイト経由だったので、今の旬かスタンダードなのかなと思いました。

「真珠星スピカ」はお母さんが突然なくなってしまった話。
いじめとか、隣の尚ちゃんの無神経とかありそうだけど
幽霊の話がちょっと…。うーんと思いました。
もう少しこの女の子がどうなるか知りたいところで話が終わりました。
短編の残念なところです。

次の「湿りの海」は離婚後の男性の話。
お隣さんと上手くいっていたけれども突然その世界も終了
「星の随(まにま)に」は、ステップファミリーの複雑な世界。
どちらも、なんだかつらいなあという話でした。
そして、どちらももう少し読みたいところで終了でした。

エラー|NHK NEWS WEB

直木賞の評であったように、短編はこういう章に選ばれづらいなか
選ばれた本なのでどれも、読み応えはありましたが
読者としては、どれももう少し読みたい作品でした。
次の作品を楽しみにしています。

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第167回直木賞の候補作が発表されたとき、とんでもない激戦になると確信した。なぜなら、どれが受賞しても納得の、粒揃いの作品が選ばれていたからだ。ちょっと並べてみよう。河﨑秋子『絞め殺しの樹』(小学館)窪美澄『夜に星を放つ』(文藝春秋)呉勝浩『爆弾』(講談社)永井紗耶子『女人入眼』(中央…

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