『受験は母親が9割』佐藤亮子 読みました。
たまたま、図書館で返却棚にあって気になったので読んでみました。
実は、東大の理Ⅲといわれて、私自身最初それが医学部とも知らないくらいの知識で
全くの異次元の世界の話なのですが、受験界のママとしては超有名人だったようなという
気持ちくらいで手に取りましたが、とにかく徹底的にやる内容はすごいなの一言でした。
お子さんが全員東大の理Ⅲに入るなんて、
お母さんとお子さんそれぞれにすごいと思いますが
それをかなえる経済力、またサポートするお母さんの力は並大抵ではないなあと読んでいて思いました。
誰もがこれはできません。
読んでいて、お子さんの勉強のサポートについては本当にすごいのですが
それ以外は「適度に手を抜く」という項目もあったり
人間らしいところがいいなと思いました。
お子さんの話で、家は基本的に散らかっていて庭も荒れている。
母は完全に割り切っていた…。優先順位の低いものは…
なんて書いてありました。
また、結果的にそういう風に見られがち、本当のところは分からないですが
「学歴」や「偏差値」だけではない、こどものやりたいことを全力で応援するという章もよかったです。
子どもの能力は無限と思い、枠を決めずにめいいっぱい伸ばしてやって
手が届く中で本人が希望する一番良い道へ進ませようと思っていたとおっしゃっています。
また、お父さんが夜遅くまで勉強することが増えると
「そんなに夜遅くまで勉強させたらかわいそうだ」といった時に
ママが「何言ってるの。いきたい学校に行けないほうがよっぽどかわいそうでしょう」と返したら
「それもそうだな」と返した夫婦のやり取りもいい考え方だなと思いました。
ある一定の時期においては、やらなくてはならないときというのがあれば
それは、生活習慣がとかそういうことを言うより優先してやるべきなんだなとも思いました。
こういう風に、ちょっとした考え方みたいなものが読んでいておもしろかったです。
また、リビング学習の利点や子どものお世話を親が見ることについてなども書かれていて
やりすぎは良くないかと思うところについて、著者は段取りは親がやっても問題ないというか
やりすぎると子どもが将来できなくなるのではないかと思われる点について
実際大きくなれば自分でやるので、そこは心配しなくて良いというようなことを書いていて参考になりました。
自分も今子どもとドリルなどをやるときに、
子どもに自分で持ってこさせる、片付けさせるというのに
こだわってスタートの時間が遅れていたところを
そこまで頑なに求めず、私がやることにしたら少しスムーズになったと感じているので参考になりました。
また、歴史は漫画で覚えたりしているという箇所なども
将来そうしてみたいなと思いました。
「学習まんが 日本の歴史」(小学館)
「学習漫画 世界の歴史」(集英社)
最後のほうは、東大入試の勉強への取り組み方みたいなことが
こと細やかに書かれていて、実際受験する人にとって
役立ちそうだなと思って読んでいました。
現在のところ、子どもが受験するわけでもなく予定もないですが、
こういう本は読んでいて、子どもの勉強方針について
参考になるなあと思いました。
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