『劇場』又吉直樹 読みました。

​『劇場』又吉直樹 読みました。

​『劇場』は、芥川賞を取った後に書いた本です。

舞台はおそらく下北沢。
売れない劇作家「永田」とそれを支える「沙希」ちゃんの話で
まあ「永田」のダメ男っぷりがひどいです。
才能はたまに舞台の脚本を書いたりしているし
そこそこあるけれども、そんな人材いくらでもいるというような演劇界というのでしょうか。

まあ、お金なくて沙希ちゃんの家に転がり込むくせに
自己顕示欲は強くて、ひどい男です。
振り返ればたくさんの、ひどい男エピソード満載の内容ですが
一緒に暮らしていながら、「人の家の光熱費払う理由がわからない」といって
払わないところにも最低だなと思いました。

読んでて本当に痛いなあと思うほどの永田ですが
沙希ちゃんは、この永田が好きなんですよね。
恋愛って結局は、周りがどうのこうのいっても当人同士が
気がついたりするまでは、どうにもならない世界で
そういうのがすごくうまく書かれているなと思いました。

そして、最後のシーン。
とうとう、永田にもうついていけなくなってしまった沙希ちゃん。
永田もどれだけ沙希ちゃんが大事だったかが分かるシーンで泣けます。

ピースの又吉さんでお笑い芸人の又吉さんなのは
おそらくこの先変わらなく、
最初は話題で、今回もどうかなで読んでみましたが
また、次も読んでみたなと思う作家さんだなと思いました。

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