『霧 ウラル』 桜木紫乃 読みました

『霧 ウラル』 桜木紫乃 読みました

北海道の地方で、名家の娘3人がそれぞれ生きて
いくストーリーを次女を中心に描かれています。

次女珠生は、家から飛び出て置屋の芸者として働いていたところ、
好きな人ができて芸者を引退。
その相手が、表向きは土木業でも
裏稼業も行っているという相馬組の妻、姐さんに。

長女は母親の期待に応え、優等生として
家のために実業家、政治家志望の長男と結婚。
そこで、手腕を発揮し怖いほど自分の計画通りに
事を進めていく政治家の嫁に。

三女は家の跡取りとなる婿を迎え入れることになり、
最終的には受け入れることに。

三者三様全く違う道を歩いていますが、
それぞれに言えるのはお金があったり地位が
あったりする立場だろうけど普通の幸せ(普通も難しいですが)
とは縁遠い生活をしているなと感じました。
地位のある男性と結婚すると、こうなるのなら
嫌だなあという結婚生活です。

かなり特殊ケースの生き様が描かれている本ですが、
最後まで珠生がどうなったいくのか、
三姉妹がどうなっていくのかが気になりあっという間に読めました。

女性姉妹の生き方として面白い内容でした。

 

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