『さざなみのよる』木皿泉 読みました。

『さざなみのよる』木皿泉 読みました。

主人公は、ナスミ。
ネタバレですが、最初の章で記載されています…。
若くして「がん」になってしまい、かかわりのある人たちの感情が
描かれています。

どの章もとても、温かい文章で綴られていて
思わず涙してしまったり、感情が動かされました。
ナスミとは直接かかわりのない、「利恵」さんの章などは
ナスミの本音や「利恵」さんのここではないどこかに行きたい気持ちの
書かれ方がうまくて、心に残りました。

全ての章が短編で1人ずつの内容なのですが
とても上手くまとまっていて話が落ち着いています。

作家さんはどんな人なのかなと思ったら
夫婦脚本家ユニットということで、びっくり。
以前も読んだことありましたが、知らなかったので
こんな形で本を出すこともあるんだなと思いました。

この本を読む前は、最近「実用書」または、「育児書」を読んでいたため
物語から離れていたのもあり、やはり良い小説を読むと心を豊かにしてくれると実感しました。
何気ない日常のありがたさや、主人公が「がん」で亡くなってしまった話のため
健康で過ごせていることのありがたさも感じました。

 
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