『寂しい生活』稲垣 えみ子 読みました。

『寂しい生活』稲垣 えみ子を読みました。

以前仕事を辞めた話の本を読んだときは、
ちょっとついていけなくて、途中で挫折したため借りたはいいけれども読了できるかと
思ったのですが、この本は衝撃的でした。

断捨離本とはまた違う人生についてまで考えさせられる、
語っている本でした。
また、タイトルは「寂しい生活」ですが、
実は本人はそう思ってなく、むしろ「豊かな生活」という内容です。

著者は、朝日新聞の元記者さんというだけあって
読ませる力があるというのはもちろんあると思いますが、
テーマが自分の体験から世の中のこと、人生、働く意味、生きる意味まで考えられていて
壮大に書かれています。

読んでいてさすが、元記者さんだなぁと思いました。

著者の方は、原発から自分の暮らしに疑問を持ち、
電気のない生活、その後、家電を捨てて江戸時代の暮らしぶりに(笑)
なっていくのですが、まぁそれがすごい。

まずは炊飯器からはわかりますが、
電子レンジ、洗濯機、そして、冷蔵庫、掃除機、テレビ、エアコン、と
ありとあらゆる家電製品を手放していきます。

そして、冷蔵庫の代わりに太陽を使用し、食べ物を干す。
掃除は、ほうきとちりとり。その他にも、銭湯通いなどなど…。

もちろん、この生活が成り立つのは独身で子供がいないとうことは
大きいのかなぁと思いますが、著者のいうとおり面倒だと思うことをやってみると
実は楽しかったり、豊かだなと思うことは、
最近自分でも感じるところで思い当たります。

著者は、50代のようですが、わたし自身もそんなに遠くない年代のため
年代で共感できるというのもあるかなと思います。
これを20代の子に今いくら話してもわからないだろうし、
それはそれで消費してくれないと経済も成り立たないしなと思います。

子供のものは増え続け、自分のものを減らしている今
また、生活を見直す、物を見直すいい本を読んだなと思います。

因みに、やはり多少時間と心の余裕がないと難しいかなと思うので、
時短命の子供が幼いママには向かない本です。

私は娘が少し大きくなり、だいぶ手がかからなくなり、
赤ちゃん時代は終わり、言葉が通じるようになってきたので
時間ができてきて共感できるところはありますが
ここに幼い赤子がいたら時間が一番ない時で藁にもすがりたいので
この生活スタイルは完全に無理かなと思います。

面白い本なので、
気になっている方には是非オススメしたいです。

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