『サイレントシンガー』小川洋子 読みました

『サイレントシンガー』小川洋子 読みました
小川洋子さんの本は、独特の世界観があるのですが
今回もそうでした。

設定は「アカシアの野辺」という地域で
内気な人の住む集落で
人々は話をせず、静かに過ごします。
意思は指文字等で伝えあいます。

リリカとおばあさんは
アカシアの野辺で仕事を得て
リリカは幼いころからその地で育ち
おばあさんと一緒に迷子の子のための人形を管理したり
歌を仕事にしたり
料金係さんと親しくなったりしながらも
静かに過ごしていました。

こんなに、ひっそりと静かに暮らす人々
そして、世界のいろいろな情報から離れた世界で生きる人々が
描かれている本はかなり独特な世界でした。

リリカのラストも少し衝撃的でした。
リリカはいろいろな歌を歌いましたが
まさにリリカ自身を表現することのない
サイレントシンガーでした。

snsが普及しているこの世の中で
こんなに人のことを気にせずに
自分とその周りの人のみの世界で静かに生きる。
なかなか難しそうですが
貴重な暮らし方とも思いました。

コメント