『自転しながら公転する』山本文緒 読みました。

山本文緒さんの本を久しぶりに読みました。
本屋大賞にもノミネートされてとてもおもしろい本でした。

都と寛一がつきあいながら、二人が本音をぶつけ合っていくところなど
とても素敵な関係性だなと思って読みました。

本当の本音を言葉で言ってしまうと壊れてしまうと思って
察する方法もあると思いますが、この本の中の2人は思っていること言い合って
その上で二人の将来を決めて進んでいるところがとてもよい関係だと思いました。

あまりにも育った環境の違う2人が一緒になるということには
ハードルがやはりあるなあと思いつつ
でも好きという気持ちで乗り越えていく、きっとつらいときもここまで環境の違う二人であれば
最初に言いにくいことを話し合ったからこそ、乗り越えていけたのかなあと思いました。

また二人の関係だけではなく、都の友人の話も興味深かったし、
都の両親の夫婦関係も変化していってとても読み応えのある本でした。

自分もこの本の登場人物の主人公と同じ、1人娘をもっているのでたまに
親目線でも思うところもあり、娘がいつか連れてくる結婚相手はどんな人なんだろうなんて思いました。

また、今回のお話がとてもおもしろかったので
(とはいえ、男性の設定が寡黙で男らしく元ヤンキー)
次回は背景が本当に普通の男女の話など読んでみたいなあと思いました。
次回作も楽しみです。

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