『百合中毒』井上 荒野 読みました。

『百合中毒』井上 荒野 読みました。

昔出て行った夫が家に突然戻ってきたところから話が混乱し始めます。
父親が急にイタリア女性と家を出て行ったのに、その女性がイタリアに帰ってしまったらひょっこり家に戻ってきます。
そのときには、母親には既にパートナーもいるのですが…。
パートナーも娘も、娘の夫もそれに引きづられるように自分とパートナーの関係を考え始めます。

この話のなんともいえないところは、
母親がすっきりしないところです。
夫が帰ってきたからといってすぐに、追い出すわけでも無し
子どもにちゃんと説明するでもなし、できないのは自分も混乱しているからという訳だからなのですが
そこが物語的ではないなあと思いました。
読んでいるほうが、どうなってるの!と思ってしまう感じです(笑)

これも、井上荒野さんが父親の姿を見たりしていたので
そんなにうまく人は感情を割り切ることはできないと感じているからなのかなと思いました。
内容が大人向けの本だなあと思いました。

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