『落日』湊かなえ 読みました。
最初のシーンが虐待と思われるシーンから。
もしかして子どもの虐待の話かな?と思って読み始めると
全く異なる展開の話がスタートしました。
話題の映画監督と脚本家の卵が出会い
新しい題材について探っていくと
過去の自分たちにつながっていくという話でした。
少しネタバレとなってしまいますが、
途中で自分の子のクラスで友達がいじめにあっているときなど
自分の子供にはそういったシーンでどのように
アドバイスをしたらいいのだろうと考えさせられました。
また、子どもをひいきをする親や、
子どもに負担をかける祖父母、
子どもの夢がいつしか親の思いのほうが強くなってしまうパターンなど
いろいろな家族の形が出てきて、
子どもへはついつい思いが強くなってしまう分
気をつけていかないといけないなあとも思いました。
また、家族なのにひどい妹も出てきて、
親の育て方だとは思うけれども
ひどいなあと思いました。これも家族だから思いが強すぎるから
傷つけてしまうのかもしれませんが。
家族の話で読み応えがありおすすめです。
また、少し哀しエピソードが多いのですが
最後が救いのあるシーンなのでとてもよかったです。
また読みたい作家さんです。
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