『未来の年表』河合雅司を読みました。

記載されていることは、現実、未来の日本こととはいえ目を背けたくなるような、衝撃的な内容でした。とはいえ、データが示しているので、おそらくそれに近い形になるのかなと思います。

日本の総人口が確実に減って行く未来はどうなるかということが書いてあり、それに対する対策が後半に、最後には現在の若者に向けて記載されています。

子供がいなければ、なんとか自分が逃げ切れればいいかなと考えることもあるかも知れませんが、子どもを持つ身として、子供の未来、次の世代に大変なことばかり残してはいけないなと本書を読み思いました。自分ができることからですね。

心に残ったことなど、覚えておきたいことを残します。

■日本の総人口は急速に減り続ける。
机上の計算では、2017年には1億2653万人2065年には約8808万人
100年後には約5060万人
200年後には約1380万人
西暦が3000年にはなんと2000万人となり
日本は国家として成り立たなくなるということ。

■静かなる有事に立ち向かうには、社会を作り変えて行く。
■コンパクトで効率的な国への作り変え
■少子高齢化により、社会が活力を失う
■介護離職大量発生
■輸血用血液の不足
すなわち、医療の崩壊。血液は保存できないため、ガンになったりするときの血液が足りなくなる
■外国人が無人の国土を占拠
特定の土地を外国の人が集中的に買い占めることになれば、武力侵略されることなく合法的に日本国内に外国の領土ができるに等しい

対策は以下

■高齢者を削減し、長く働く、高齢者を75歳以上とする
■24時間社会からの脱却
■非居住エリアを明確化
■匠の技を活用
■人材育成
■第3子以降の補助制度

などです。

もう少し考えてくれたらいいのになと思ったのは、
子供を持ちたいと思っている人への補助制度です。
現行の制度があるのは知っていますが、未婚の方が結婚し、子供を持ちたいような社会にすることも大事ですが、欲しいと思っている人の出産率がもっと上げられたら子どもが増えるのになと思いました。身近で、不妊治療を行っている友人を数人知っています。
不妊治療の病院はいつも混んでるし、欲しいと思っている人は多いなと思います。
不妊治療については、まず病気ではないので保険がきかずに、欲しい人はたくさんいるのにお金の問題、通院時間の問題などで諦める人も多いと思います。

本書を読み、子供の進む道を、本人の意思もあるので需要のあるものへ誘導することなどは難しいですが、自立して長く働けるように育てて行かなくてはいけないなと思いました。

そして、自分。私たちの親世代だけでも高齢者が多いので健康に気をつけて、長く働けるようにしなくてはいけないなと思います。

60歳くらいで引退したかったけど、
働ける元気なうちはフルタイムではなくても働き続けることが必要なのかなと思います。

そう考えるとまだまだ長い、働く期間。
長期的なスパンで成長していくのでもよいのかなとも思いました。

日経新聞の広告欄でおそらく読もうと思ったのでしょうが、
とても、興味深い書籍でした。

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