とてもおもしろい本で、一気に読みきりました。
しかし、途中の難しい「シロイヌナズナ」の実験の箇所はちょっと
斜め読みでしたが。
この本のキャッチコピーにもある、「恋の相手は草でした」というとおり
料理に修業中の藤丸くんが、草の研究に夢中な本村さんを
好きになる話もありますがそこだけがメインではないのが、またよかったです。
藤丸くんが、読者のナビゲーターとなって
難しい研究や院生のことを知りながら読者も学んでいくという流れでした。
途中で研究が上手くいかなかったときの、本人の戸惑い
周囲の気遣い、そして教授の判断が素晴らしい内容でした。
メインは、藤丸くんと本村さんなのですがその他の登場人物も魅力的でした。
研究室の教授、松田先生、同じ院生の女性の岩間さん、円服亭の大将などなど。
著者の三浦さんが、さまざまな媒体でインタビューを受けられていますが
以下の中で、~安定とか世間体とか無難とか他人の意見は気にせずに、自分の気持ちに正直に納得できる方を選んだほうがいいと思うんです。~と話しているくだりは、この本の主人公の研究者でもあるし、自分も迷っていることがあっても改めてそうありたいと思わされました。

難しい話も途中で少しありますが、知らない世界に触れられて楽しい読書でした。


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