
『人間の証明 勾留226日と私の生存権について』角川 歴彦 読みました。
東京オリンピックの汚職事件で無実の罪で逮捕され
260日間、東京拘置所に勾留生活を強いられた著者の手記です。
この本では、まず事件のあらまし
勾留生活の厳しさ
日本の人質司法と呼ばれる日本独自の仕組み。
そして、自分の無実を訴えるものではなく
今回自らが体験した人質司法の非人道性、違法性について
広く世に問いたいという思いで書かれた本でした。
また、一回逮捕されるとメディアで流された当初の内容ばかりが人々の脳裏に残り
その後無実だったとしても、その後の正しい内容はなかなか世に浸透しないことも書かれていました。
確かに、その後はその事件の関係者でもない限り
実際追わないかなと思います。
今回この本を読んで、自分には関係ない世界の話という思いであった著者自身も
逮捕されて厳しい生活を送ったことを考えると
関係ない話と思わず、いつも選挙で行われている
最高裁判所裁判官の国民審査など
司法に国民がかかわれる際にはしっかりした意識で
対応していかないといけないと思いました。
また、実際世の中に事実を広めたいという思いで
活動されております。
勉強になった本でした。
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