『ラブカは静かに弓を持つ』安壇 美緒 読みました

『ラブカは静かに弓を持つ』安壇 美緒 読みました。

本屋大賞2位の本です。
そうとは知らず、読み始めましたが
とても面白かったです。

以下ネタバレ含みます。
実際にあった、音楽教室から著作権料を徴収するという話がベースになって
さらに、企業スパイの話と音楽の話といろんな要素が詰まっているけれども
人間ドラマもある読み進めていくたびにどうなるかな~と思う本でした。
そして、主人公がハッピーになってほしいと願う本でした。

主人公の橘樹は、幼少のころの大変な事件の経験から人付き合いもうまくいかず
不眠症に苦しむ男性でしたが、企業スパイとなって
昔引いていたチェロを弾くことにより
その問題が解消されていったり、講師や周りの人との
人間関係により以前とは異なる日々を送っているのですが
やはり、もともとは企業スパイとして潜入したので
それがばれて、、という話でそのシーンは読んでいて切なかったです。

とはいえ、その後また新しい関係を自ら構築していく
明るい終わり方で本当にうれしくなる話でした。

企業スパイものというのは、よく警察がやくざの組織に潜入調査のような映画は見ますが
こういうこともあるのかな、実際!!!という話でびっくりでした。
仕事とはいえ、任命されたくない。
任命されたらその秘密を知ってしまったゆえにどうなるのか。。
考えたくないな~と思いました。

企業スパイの話とは別に、講師との人間関係や生徒同士の交流
音楽に向き合う姿勢や音楽のシーンの話を読むと、
楽器が弾けるっていいなあと思う話でした。
そして、講師の浅葉先生の人柄も素敵です。

ラストの橘くんと浅葉先生の会話が
いろいろあった末の人間関係の会話で素敵です。
素敵な本ですのでおすすめです。

いつも音楽にまつわる話を読むとはじめたいはじめたいと思いつつ
始めていないピアノを再び習いたいなと思います。

ただ、子供の成長もあっという間で、今娘は5年生。
まだ、たまに親が一緒ではないと危ないかなと思うところには
ついていっていますが、それも後たぶんもう少しですね。
中学生になればまた大きく手が離れていくような気がしています。
なので、そのころからでもいいかなとも思っています。
本を読んで、音楽に触れたくなるそんな本でもあります。


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