焼肉をイケメンに擬人化した漫画「ミート・イズ・マイン」を強烈に押している腐女子ゆかりが
「希死念慮」というのか、死ぬことか自然と思っているルイと歌舞伎町で出会い、
一緒に暮らすことで、自分の思い込み、バイアスがだんだん外れて行って、
自分らしく一歩を踏み出していく話でした。
金原ひとみさんの小説にしては珍しく性描写がなかったり、
どちらかというと地味めな主人公ですが、
それでも舞台が歌舞伎町、新宿で売れっ子ナンバーワンのホスト、
バーのママさんだったり、作家だったりが出てきて、
私の普段の世界からはとても離れている世界の話で異世界の話のため読んでいて面白かったです。
ホストなんて、知り合わないけど
それでも、1人1人違うんだろうことや、
ホスト界の変化らしいことも書いてあったりしました。
とにかく、思い込みバイアスをなるべく排除して行ったほうが
人生楽しく生きられるだろうなぁと思いました。
それにその方が、人とうまくやっていけるだろうなと。
私もゆかりの母親のように、
やはり娘には結婚して孫の顔を見せてほしいなんて思うところもあるけれども、
(まだ小学生なのでずっと先の話なのについ話をしてしまう。反省)
それを強要はしないつもりでもあるけれども、
そういう自分の思い込みは押し付けないように気をつけないとなぁと思います。
本当にこの人の著作はこの作家さんらしい作風で
新作が出たら読みたい作家さんです。
金原ひとみさんのインタビュー
作者の作品への想いが素敵です
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