『テスカトリポカ』佐藤 究  読みました。

『テスカトリポカ』佐藤究を読みました
直木賞受賞作です。

ネタバレになりますが、
古代文明アステカの神を崇める麻薬密売人(ナルコ)が流れて日本に辿り着き
臓器売買ビジネスに携わる話です。

長文の作品なので、シーンがどんどん変わります。
最初は話のメインの1人コシモという少年の生い立ち。
そのあと、麻薬密売人(ナルコ)のバルミロの話
そして、舞台はインドネシアに移り、キーマンの末次
そして、最後の舞台は日本です。

どのシーンも暴力シーンは残酷です。
そして、こんな世界は今生きている自分の世界とは遠く遠く離れているけど
きっと現実にある世界なんだと思うと、
同じ世界でも全く違うなぁと思いながら読んでいました。

そして、あまりにも違いすぎるので自分に置き換えるとか
そういう考えは全く起きず読んでいました。
ラストまで最後はどうなるのかなと思いましたが、
そう終わるかという終わり方でした。

少しネタバレになってしまいますが、
物語の中で家族(ファミリア)というのは、
絆を結びつけるためだけで、裏切れば容赦なく切り捨てていましたが、
やはりコシモが自分の師匠を最後まで慕っていたように、
家族ではなくても自分に対して心を尽くしてくれた人について、
気持ちは伝わっていくんだなという、師匠の家族に会いに行くラストがよかったです。

コシモのラストの行動を読んで、ちょうど最近読んだ新聞の「私の履歴書」で
人は本能で貢献したいと思うのではないかという話を思い出しました。
貢献心を磨くと脳の機能がUPする!

とにかくスケールの大きい話で
アステカ王国のこと、闇社会の恐ろしい様子がとても詳細に書かれている本で長編の大作でした。

そして、初めて読んだ作家さんでした。
テスカポリトカ公式サイト

作家さんのインタビュー

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