『オパールの炎』桐野夏生 読みました。
よく読む桐野夏生さんの本です。
読んでいて、女性のことに特化している内容だなと思ったら
初出が「婦人公論」だったので納得です。
塙玲衣子こと石井数子という京都大学卒、薬剤師の資格も持つ
インテリの女性が主人公で、ピルの解禁を騙った科学者であり、
女性解放運動家として活動する話です。
活動内容を広めるために、派手なパフォーマンスをしたり
自虐的ともいえる活動や、政治にも参加しましたが
なれないお金の問題と企業への対応でしくじってしまい
男性の狡賢さの前になす術もなかった。
そんな話です。
既得権益や大きな組織の前では
正しいと思うこともきっとうまく進められないことなどは
往々に世の中あるのだろうと今の世の中を見ていても思います。
足を引っ張られたり、本題と違う内容で貶められたり。
正論だけでは何事もうまく進められない
でも
いつか変えたいという気持ちで少しづつでも進むしかないのかもしれませんね。
さらにコロナ過みたいな大きな流れの中で、
たまたま主張していることが、世の中の流れにあったりとか、
そんなこともあるかもしれません。
この本は、モデルとなった人が実在しているようです。
榎美沙子さんという女性解放活動家だそうです。
そんな人がいたんだなとこの本を読んで知りました。
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