『もっと悪い妻』桐野夏生 読みました。

『もっと悪い妻』桐野夏生 読みました。

桐野夏生さんの本は長編が多いですが
今回は短編が6本でした。
初出は「オール読売」などの内容がまとめられた本でした。

女性がすべて主人公です。
武蔵野線の話で離婚した夫が若い娘に入れ込んでいる話を元嫁が聞いてあげて
話をあわしてあげていましたが、最後にその話がネタバレですが
うそついてあわせてあげていたというのが秀逸でした。

みなしごの話も妻に先立たれた夫が
自分の管理しているアパートに住んでいた女の人を助けてあげたつもりが
いつのまにかその人頼りにしている話も女性のたくましさ、強さを感じました。

全体を改めて通してみると、
女性はなんだかんだ逆境にも男性より強い、
したたかな一面があるって感じの話だったかなと思います。

登場人物の女性はかなり、その面が強調されていましたが
往々にしてそんな感じでもあるかなとも思ったり、そうでない人もいるだろうと思ったり
また長編が読みたいです。


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