『ははのれんあい 』窪 美澄 読みました

『ははのれんあい 』窪 美澄 読みました。
はは、「由紀子」は子どもを産むまではおっとりとした女性だったのに
子どもを産んでから急にたくましくなり、夫がその状況についていけなくなりそこから夫婦は上手くいかなくなって、
そこに巻き込まれた子どもの話でした。

読んでいて、あーーいそうだな、こんな男性と言うのがこの由紀子の夫「智久」でした。
由紀子のたくましさについていけなくなった男性でした。
子どもを産んだら女性が変わるのは、同じ女性なら共感できますが
男性だとこの「智久」に共感することもあるんだろうなとも思いました。
急に妻が変わってしまったなどと。。。

ただ、2人が合わなかっただけ、というか、結婚前はうまくいっていたのだから
もっと、日常を回すことだけに精一杯になってしまわずに話し合えばよかったのに
どんどん話をしない間に、お互い遠くにきてしまったんだろうなと思いました。
「智久」が悪人なわけでもないところがまたなんともいえず、にくいなあと思いました。

こどもも、リアルにお父さんが他に女性を作って家庭を出て行ったのに
記憶のない子供がなついているところなど、母親として「由紀子」は父親を子どもから取ってなくて
えらいなと思いました。
長男は記憶があるので、父親に遠慮したり、母親の味方でいてあげてとても優しい男の子だなと思いました。

子育ては、子どもが小さいときも過ぎてしまえばあっという間なのですが
渦中にいると本当に猫の手も借りたいと言う言葉通りの日常で、自分の時間などない日々だったなと思います。

ははが最終的に、タイトルどおり良い人にめぐり合えるラストでよかったなと思いながら
この家族の話を読んでいました。
とても、リアルな家族像の話でした。

作家さんのインタビュー記事

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