『なれのはて』 加藤シゲアキ 読みました。

『なれのはて』 加藤シゲアキ 読みました。

話の主人公や、出てくる登場人物が多くて
さらに、家族なので苗字が同じだけに
頭がこんがりながら進みましたが、
(たまに本にある人物つながり図がほしかったくらい)
読了してとても面白い本でした。

ちなみに、Newsメンバーの加藤さんということは認識していましたが
読み進めるうちに、そういうこと関係なく、面白いと感じたし
アイドル活動(忙しいと思うので)をしながらもこのような本を書き上げるなんてすごいと思いました。

話は、1枚の絵の絵画展を始めたいということころから(少しネタバレあり)
守谷の異動することになった話(メディアと報道の関係性)
絵の著作権を探るために関わった猪俣家の謎
吾妻の母と娘の関係性
お金が絡んだときに人が変わってしまう切なさ(吾妻と谷口)
など本当に1つの物語の中にいろいろなテーマが描かれていました。

しかし、謎がわかるにつれて
輝と道生の友情の話で最後に2人が出会えたところは感動的でした。
殺人事件の、隠匿については、問題あるとは思いますがおそらく時効がきていましたね。
また、守谷も考えたように「何もかも暴き公表することが正しいとは思えない」という
難しい事実があるのも本当のことなのかもしれません。
真実は正しいけれども、それで傷つく人や痛みを伴うことの大きさを考えてあえて
伏せることもあるのかなと思いました。

この本は、3年もかけて取材したりして書かれた本のようで
とても読み応えがありました。
加藤さんのほかの本も読んでみたいと思いました。


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