『つるかめ助産院』 小川糸


『つるかめ助産院』 小川糸を
読みました。
南の島で助産院を営んでいる先生の下にあつまった
人々の話です。
助産院で働いている人は、何らかの家族との痛みをもっていて
打ち解けだした後に、その内容を告白しあい絆が深くなっていきます。
親に捨てられてしまい自分が親になることに自信がもてないまりあ。
親を亡くし、子供の頃父親から犯されてしまったパクチー嬢。
妊娠後出産直前で子供をなくしてしまい、情緒不安定になってしまった鶴子さん。
先生自身も、親が自殺をしてしまったという痛みを持っていました。
設定が宝くじがあたって助産院を設立した部分や、
前半まりあに対しての手紙の部分など、小説でもその設定は
きついと思う部分がありましたが、生命の誕生に対する出産シーンは
よかったと思いました。
また、残念な部分として、夫の失踪が原因で島に来たのに
最後出産シーンで夫が登場するのですがその説明がない。
サミーのことが最後まで説明がありませんでした。
食事のシーンの描写は素晴らしいのですが、
そのほかの部分が多少残念と思いながら読んだ小説です。


気になっているもの、購入して気に入ってるものや愛用品など載せてます

にほんブログ村 子育てブログ ワーキングマザー育児へ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

コメント