『いつか月夜』寺地はるな 読みました。

『いつか月夜』寺地はるな 読みました。
とても面白い本でした。

以下ネタバレ含みます。
会社員の寛成が夜散歩をしていると
同僚の塩田さんに会って
どんどん仲間が増えていって
元彼女もいっしょに歩きだしたり
その管理人さんと歩いたり
歩きながら最近のそれぞれの問題や悩みが
あきらかになっていくお話でした。

心に残ったのは以下。
無理しないでねって声かける時もかけられるときも
でも、無理しないとならないときってあるという話は納得でした。
そうなんですよね。
無理しないと終わらないことって時と場合によってはあると思います。
無理しないとならない時期も。
あまり深く考えると、無理をしなくてはならない時期に無理しないでねということは必要ないのではないかと思ったり
無理した後には休んでねって言ったほうがいいのかなと思ったり
落ち着いたら休んでねって言ったほうがいいのかと考えすぎてしまい難しいなと思いました。

あと、会社で男性社員と女性社員が話していると
いちいちそうではないのに冷やかされたりして
面倒なので、やめようという話をしているときに
「おかしなことを言うやつに合わせて行動を制限しなきゃならないのおかしい」
という考えが素敵だなと思いました。
確かに、言われないように行動するのも悪くないし
言ってくるほうがおかしいのに、そのためにこちらが合わせるのもおかしい
という話。
実際自分はどちらかというと、言われないように行動するタイプなのですが
上記のような考えもありだし、そうやっていくことも大事だなと思いました。

また、夫に先立たれたお母さんに対して
娘や息子からさみしがっているから顔出してねという話に対して
母親自身が、
さみしさは自分自身のもので、息子や娘でどうこうできるものではないという話です。
これは、いろんな人がいるから、人によっては、さみしさが紛らわせられる人のタイプもいるかもしれないと思いますが、
本当のさみしさは他人にわかるものではなく
その人自身のもの
またその人がさみしいだろうと勝手に決めつける
その人の感情を決めつけるのもおこがましいなと思いました。

最後に物語の登場人物がそれぞれ新しい世界へスタートするのを
少し寂しく思いながら、でもいいラストだなと思いました。

寺地はるなさんの本、また読んでみたいです。
先日は、同じ著者で以下の本を読みました。

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『こまどりたちが歌うなら』寺地 はるな 読みました。街の和菓子屋さんが舞台で働いている従業員「茉子」からみた話でした。茉子は気になった物事についてはっきりと言うタイプでおかしいと思ったことは、おかしいというタイプ。老舗の小...

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