『あの国の本当の思惑を見抜く 地政学』を読みました。

『あの国の本当の思惑を見抜く 地政学』を読みました。

よく書店でみかけるので手に取ってみました。
全体的に、なぜ今地政学を学ぶとよいか
アメリカ
ロシア
中国
日本
のことが大きな章で記載がありました。

心に残ったのは以下。

国と国の間に、どのような自然な壁があるかによって、国が得意な点があること
海や自然の地形(高い山)などに他国から阻まれていると、防御有利
いっぽう、他国とただの平坦な国境の場合は、攻撃力を高める必要があることなどです。
大陸国家は攻撃に強く、防御に弱い
海洋国家は、攻撃に弱く、防御に強い
もちろん日本は海洋国家。同様にイギリスも

アメリカ

アメリカは、島国ではないですが、海洋国家に分類されるようです。
アメリカは南北アメリカで唯一の大国で、どの国からも陸伝いで脅威を受けないため。

ロシアとウクライナ
東欧の関係性は、ドイツや西との緩衝地帯であった東欧をNATOに入れようとしたことから
ロシアが緩衝地帯がなくなる恐れで戦争が引き起っていることなども理解できました。
国としては、各民族が自分たちの独立国家ともつべきという理念で
第一次世界大戦後にそれぞれの国が建国されましたが
それは同時にロシアと西側を隔てる緩衝地帯という位置づけもある国国という認識があること
ハートランド理論

ハートランド理論というのも地政学では重要なことのようで本の中で何度も出てきました。
ハートランドとはユーラシア大陸の心臓部分(中心部)
その周りがリムランド、島嶼(とうしょ)地帯にわかれて考える理論です。

ロシア

ロシアの資源外交(天然ガス)や
ロシアの海岸が4つに分散しているため、海軍力も分散しなくてはならない
ロシアの港の多くが冬に氷で閉ざされるため、不凍港を常に確保しようとする。
クリミア半島はロシアの不凍港につながる要塞

オホーツク海の位置は、経済的に全く発展していませんが
ロシアから見れば唯一安全な内海に位置しているため、
この島を外部に手放すと、外部の船や潜水艦が侵入しやすくなってしまうため
北方領土を手放すことはないだろうという話もありました。

中国

中国生粋の大陸国家
そのため、過去モンゴルや内紛などずっと遊牧民との闘いがあり
万里の長城ができた。
北朝鮮は西側とを物理的に隔てる緩衝国だが、その立場を利用するため厄介な隣国。

日本と韓国

日本については、海洋国家だが朝鮮半島がユーラシア大陸との橋の役割をはたしているので
ここの安全を確保することが日本の地政学的課題。
歴史的に、朝鮮半島に国が大陸勢力と闘う緩衝国となって、日本は
大陸勢力と直接対峙する必要がなかった。
日本と韓国は100年前も今も、歴史問題のせいで安全保障の協力ができない関係がある。
(韓国の感情として、豊臣秀吉の朝鮮出兵で多くの朝鮮人を殺害したことに恨みがある。
また、伊藤博文は併合は必要なしと唱えていたにもかかわらず、暗殺。
反日感情の高まる韓国を併合するしかないという併合論が強くなり併合したということ)
日本は、ほかの海洋国家の支援なしに安全保障を確立できず、その点で日米同盟は必須。
日本は海洋国家連合にとどまることは大事

地政学から

そして、最後はお互い何を考えているかわからないのが一番怖くて
準備してしまうので、対話・話し合いが必要とのこと。
何とも平凡な結論と締めくくられていますがそうなんだなと感じました。

この本を読んで

この本を読んで、地政学的な緩衝地帯が大事という視点は新しく認識しました。
その緩衝地帯とされているのも国なので国としては、受け入れられないところもあると思いましたが
地政学としての観点でそうなのだろうと思いました。
学生であった当時、社会や地理で、地政学の観点は習わなかったので新しい視点でした。
今は、こういった点も学べると世界の見え方の視点がもう1つ増えてよさそうです。
また、知らなかった歴史の話もあり勉強になりました。
完全に、勉強色の強い本だったので仕事帰りには読む元気が起きず読み切るのに時間は要しましたが
大変勉強になる本でした。

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