
『あちらにいる鬼』井上荒野 読みました。
作家の井上荒野さんが
実体験をベースに両親と不倫相手の瀬戸内 寂聴さんのことを書いた本です。
著者のインタビュー
著者のインタビューと瀬戸内 寂聴のインタビュー
父親の井上光晴さんの本は、読んだことがないと思いますが
昔の作家さんという雰囲気です。
お話として、事実をある程度基にしていると思いますが
3人とも魅力的な人物像で描かれています。
作家としての篤朗、その妻笙子と
不倫相手のみはる後に寂光が
篤朗について語ったり、思ったりしていることが綴られています。
どうしようもないなあと思いながら篤朗と過ごす2人の女性の気持ちが
普通の感覚ではないのですが
好きになってしまったのだからしょうがないといいうか
なんというか、3人とも文学に携わる人ならではだなあと思います。
一般的にはなかなか難しい感覚です。
実際の話をベースにこうやって本になるのが
暮らしだったのだからすごい感覚だなと思います。
映画化とかもされそうなお話です。
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